認知症ケアの中でも、グループホームでは「生活療法」が基本になります。
介護職員はこの生活をサポートするのが仕事です。
年を取り足腰も弱ってくると、屋外に出る機会が減り、身体を動かすことも少なくなります。
そこでグループホームでは、レクリエーションなどで身体を動かす機会を作り、運動習慣を作るのです。
また規則正しい食生活をおくれるように、決まった時間に食事を取り、リズムのある毎日を送れるようにすることも大切です。
掃除でも洗濯でも料理でも片付けでも、些細なことでもいいので、自分だけの役割を与えて日課を作るようにします。
ちょっとしたことでもお礼を言われたり、必要とされることがあると前向きな気持ちになるのがグループホームで働く魅力です。
そして、たわいもないことでもいいので楽しく会話をする機会を作ることも大切です。
グループホームの仲間と話すことでコミュニケーションをとり、安心して楽しく生活することができるでしょう。
そして認知症ケアをする人の対応は大きく認知症の人の気持ちを左右します。
認知症ケアは仕事ではあるけれど、介護職員の声かけや表情だけで入居者は安心することも
少なくありません。
記憶の低下や失禁などで失敗したことで混乱している人に、プライドや自尊心を傷付けるようなことを言わず、敬意をもって接することが重要なのです。
また常に笑顔で明るく対応し、認知症ケアには言葉よりも手振りや身振りを含めたコミュニケーションがとても重要です。
入居者と接する機会も多く、笑顔で安心して過ごしている姿を見られることは、グループホームで働くメリットといえるでしょう。